圧迫骨折とは、上下方向からの力が加わって生じる背骨の骨折です。(図①)
正常な背骨は高所からの落下などの大きな力が加わらなければ骨折は生じませんが、年齢とともに脆くなった背骨は尻もちをつくなどの軽い衝撃で潰れる場合や、知らない間に体の重みを支えきれず椎体(図②)が潰れる事があります。特に骨がもろくなっている場合などはくしゃみをしただけで骨が潰れてしまうことがあります。
体を動かしたときに強い痛みを伴い、寝たきりになってしまうこともあり、ご高齢のかたほど注意が必要です。
圧迫骨折は閉経後の女性に多く、骨粗鬆症も大きな原因となっています。
骨粗鬆症とは(図③)
骨粗しょう症とは、骨密度の低下によって骨がもろくなり、骨折しやすくなる病態です。 加齢、 ビタミンDやカルシウムの摂取不足、などによって、骨密度や骨の強度を維持する成分の量が減少することなどが原因です。 骨粗しょう症による症状は、骨折が起こるまで現れないことがあります。