管理栄養士ブログ

日本の食の現状!食品ロス、フードマイレージって?

こんにちは、管理栄養士の尾上です。

まだ食べられるのに廃棄される食品を食品ロスと言います。
国内の食品廃棄物の量は、日本が世界中の飢餓に苦しむ人々に援助している食品量を大幅に上回り、その食品廃棄物の約半分は家庭から発生しているのが現状です。

今回はそんな日本の食の現状、食品ロスに係る用語について解説していきたいと思います!

食品ロス、食品ロス率とは

冒頭の通り、食品が生産された段階から人の口に入るまでの間に失われたもののうち、食品の不可食部分を除いた、いわゆる食べ残しや食品廃棄のことを食品ロスといいます。

食品ロス率とは、食品使用料(純使用量)に対する、食べ残し廃棄量、過剰除去量、賞味期限切れなどで直接廃棄された食品量の合計の占める割合のことをいいます。

計算式は( 食品ロス量 / 食品使用料 × 100 )で算出されます。

日本国内の食品ロス率は、食品ロス統計調査によって調べられています。
食品ロスの増大は、廃棄に要するエネルギーを大きくするため、環境負荷を増大させることで社会問題になっています。

フードマイレージって?

あまり馴染みがない語句ですが、フードマイレージとは、( 食料の輸送距離(km) × 食料の重量(t) )で計算する指標のことです。

自給自足率が高く地産地消が推進されていれば、数値は低くなり、環境保護につながります。

逆に、輸入品が増えれば数値は高くなり、食品の入手に多くのエネルギーが費やされることから、環境に与える負荷が増えることになります。
日本の食料自給率は先進国の中でも最下位で、多くの食料の供給を輸入に頼っているため、フードマイレージの数値は世界でもトップクラスで高いです。
フードマイレージが低ければ食品のトレーサビリティ(追跡可能性)が上がりやすくなります。

食品のトレーサビリティについては下記で補足説明しています。
それゆえに、食品の安全管理の側面からもフードマイレージの改善はわが国の大きな課題であるといえます。

食品のトレーサビリティ

食品の生産から最終消費の段階までの流通経路が追跡可能な状態のことをいいます。
具体的には、食品事故などの問題があったときに食品の移動ルートを書類等で特定し、追跡して、原因究明などを円滑に行えるようにするしくみのことです。
実務的には、生産、加工、流通などの各段階で商品の入荷と出荷に関する記録などを作成・保存し、食品の移動ルートを把握できるようにしておくものです。

食品ロス統計調査

食品の食べ残しや廃棄の減少に向けた取り組みなどの推進に資することを目的に、世帯や外食における食品使用量や食べ残し状況、世帯における食品の廃棄の実態や食事の状況を明らかにする調査のことです。
農林水産省により、平成12(2000)年度から行われています。

FOOD ACTION NIPPON

平成20(2008)年10月にスタートした食料自給率向上に向けた国民運動のことです。
農林水産省により設置された「FOOD ACTION NIPPON」推進本部が主体となって推進しています。
個人、企業、団体などの自主的な参画により、国産食材を活用した新商品の開発や、国産食材にポイントを付与する取り組みをはじめ、国産農産物の消費拡大などに向けたさまざまな取り組みが展開されています。

フードデザート

生活環境の悪化の中で健康的な食生活の維持が困難となった、都市の一部地域を意味する言葉です。

1.社会的弱者(高齢者、低所得者など)が集材し、

2.商店街の消失などに伴う買い物環境の悪化(食料品アクセスの低下)と、

3.家族・地域コミュニティの希薄化に伴う生活支援の減少(ソーシャル・キャピタルの低下)

いずれか、あるいはすべてが生じたエリアとされています。

「食品ロス」を減らすためのポイント

わが国は食品ロスをめぐってさまざまな問題があることがわかりました。
では私たちが個人レベルでできることはあるのでしょうか?

一人一人にできることをポイントでまとめました!

買い物は陳列棚の手前から
買い物をするとき、すべての食品を陳列棚の奥から取っていませんか?
すぐに調理をする食材は、手前から順番に取って売れ残りを防ぎ、食品廃棄物の削減にご協力ください。

食材を「買い過ぎず」「使い切る」「食べきる」
価格が安いからといって食材を買い過ぎたり、在庫を忘れて同じ食材を買ってしまったりすることは、使い切れずに食材を腐れせてしまう原因になります。

余った食材は別の料理に活用
食べ残しなどを減らすために、料理は食べられる量だけ作るようにしましょう。
食べきれずに残ってしまった場合は冷蔵庫に保存し、早めに食べましょう。
中途半端に残ったら別の料理に活用するなど、食べ切る工夫をしてみましょう。

外食時に注文しずぎない
外食は、予想外に量が多い、注文時には知らずに嫌いな食べ物が含まれていた、などの理由で食べ切れない場合があります。
料理を注文する際に量を確認したり、食べられないものを抜いてもらうなどの工夫をして食べ残しを減らしましょう。
もし、残してしまった場合には、持ち帰りができるか確認してみましょう。

宴会時は料理を楽しむ時間を作る
宴会などの乾杯後30分とお開き10分前には自分の席で料理をおいしく食べ切りましょう。(3010運動)

まとめ

環境省が公表した平成29年度推計値によると、日本全国では年間2,550万トンの食品廃棄物等が発生しており、このうち食品ロスは612万トンあると推計されています。

これを国民一人当たりに換算すると、毎日お茶碗約一杯分のご飯と同じ量の食べ物が、まだ食べられるのに捨てられてしまっていることになります。 食べ物に恵まれている時代ですが、今一度、私たち一人一人にできることを考えていきましょう。

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